« 服部真澄「深海のアトム」 | トップページ | 日本は自然災害大国 »

2014年10月10日 (金)

発がん性物質

 日本国内で見ると発がん性の強い地域というのがある。

 がんは遺伝に拠るところが多いので、かつての村社会においてはその発がん性の高さは地域性に拠るものと言われても不思議ではなかった。

 勿論、今でもそうした遺伝子レベルでのがんの連鎖はあると思うけども、それとは別に地表や地中に埋まっている放射性物質によってがんの多い地域というのもある。

 チェルノブイリ周辺は未だに人はほとんど住んでいないが、そこから100km以内に住む人は事故から何十年と経っているのにがんにかかる確率が高いというデータが出ている。

 原子力がクリーンエネルギーであるのは環境問題においては間違いないが、その動力となるウランは人間にとって有害な物質が多く含まれている。

 ウランは真水や岩に覆われたところでは安定しているが、海水に触れたり空気に触れたりすると途端に不安定になる。

 まして原発に使用されるとウランは燃焼されるのは僅か0.7%で99.3%は燃え残り、そのうちの多くがプルトニウムに変わる。

 プルトニウムは半減期が2万4千年という長い放射性物質である。

 この放射性物質はゴミだが、世界各国はこのゴミをどうすれば良いのか?ということに頭を悩ましている。

 米国でも一時期、原子力エネルギーが活発に使用されていたが、近年ではその有害性から原発は建設されていない。

 ドイツやフランスなどでは地中深くに埋めるという方法が採られている。

 しかし、日本の場合、欧州のように地盤が固くないため、地中深くに埋めてもそれが地震や津波、火山活動などによって海水や地下水に混ざってしまう。

 ウランは地球のどこにでも存在する物質であって、日本も大戦中ウランを発掘する作戦が極秘に行われた。

 日本国内にもいくつかウラン鉱山があった。

 GHQによってその全ては廃棄され、今では100%外国からの輸入に頼っている。

 問題はその廃棄処理で、今のところ冷却してコンテナに詰め、地中の奥深くに置いているが、先に言ったように日本は地盤が脆く、自然災害が多い。

 結果、放射性物質が漏れ出て人体に与える影響が莫大になる可能性を秘めた危うい状態にいる。

 福島で起こった原発事故だが、日本政府のいうような安全は確認されてない。

 寧ろ、外国メディアがいうようにこの問題は今現在でも解決されたわけではない。

 政府がいうから「安全だ」というのはあまりにも無知であり、国策によって行われている事業に何も考えずに賛成するのは無責任とも言える。

 ましてや「風評被害」という言葉を持ち出して、その安全性を盲目的に信用する輩はとても幸せな人間であると言えよう。

 もっと言うなら、「所詮自分には関係ない」と地元住民の神経を逆撫でする傲慢な態度とも言える。

 「風評被害」というなら、福島で釣りをして福島で獲れたお米で晩御飯を食べるくらいのことをやってもらってから言ってもらいたい。

 それも家族で。

 それくらいの責任を持って言うべき言葉が「風評被害」。

 気軽にこういう言葉を使う人間は無神経だ。

 戦後日本は製鉄産業によって大きく経済発展した。

 しかし、それと引き換えに大きな公害も産み出した。

 四日市ぜんそくや水俣病などが大きな例だが、あれだって当時からその危険性はささやかれていたのに、国策を優先したがために多くの人が命を落とした。

 また自然を破壊したことによって魚や動物が寄りつかなくなってしまった地域もある。

 動物は人間よりかは敏感なので、危険な場所には近寄らない。

 戦前、船貴川という魚の豊かな川があったが、鉄鋼産業の出す汚水によって魚が寄りつかなくなってしまった。

 海中に住むプランクトンレベルでの汚染がその原因とされている。

 既に日本の主力産業というのは製鉄からシフトチェンジしているが、今尚その川には魚が寄りつかない。

 製鉄でさえそのレベルなのだから、原発被害というのがどれだけ凄いかというのは言うに及ばず。

 原発というのは多額な利権が絡むので、お金を儲ける人が声だかに「原発は安心」という。

 しかし、それが事実だとは限らないし、自分が死んだ後の世代のことなど考えない人にとって原発は存在してもらいたいだろう。

 もし、本当に原発が安全だというのなら首都東京のど真ん中にでも建てれば良い。

 勿論、そんなことは出来ない。

 何故なら・・・原発とはそういうものだから。

 

にほんブログ村 ライフスタイルブログへ

 

 買い物するなら送料無料のアマゾン!

« 服部真澄「深海のアトム」 | トップページ | 日本は自然災害大国 »

プクッチ商店」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1946890/57633965

この記事へのトラックバック一覧です: 発がん性物質:

« 服部真澄「深海のアトム」 | トップページ | 日本は自然災害大国 »